ほんとに褒めてる?! 2021.7.8
『褒める』トレーニングが主流になります。
この『褒める』の概念が、人が考えている『褒める』と、犬にとっての『褒められる』で違うというお話です!
『褒める』がトレーニングでうまく作用するには、『褒める』タイミングがとても重要です。
犬がとった行動の直後に褒めてあげないと、犬はどの行動を褒められたのか理解できません。
例えば、『お座り』!
犬のお尻が床についた瞬間を褒めます。
で、ご褒美をあげる時にお尻が床から浮いていて、その状態でおやつをゲット出来たら、人は『お座り』を褒めているつもりでも、犬には『お尻を浮かせる』ことを教えていることになります。
ですから『お座り』で、犬のお尻が床についた瞬間をしっかり言葉(『いい子!』『good!』など)で褒めた後、お尻が床についた状態で(座れの姿勢を維持したまま)おやつをあげれるようにします。
実はこの後も大事なんですよ。
おやつを食べたらすぐに動いてしまうワンちゃんが居ます。
飼い主さんもおやつをあげて安心して終わり!となってしまいがち。
おやつをもらって終わり!じゃないですよー。
これについてはまた別の機会に書きますね。
タイミングの次に『褒める』で重要なのは、犬がほんとに『褒められてる=喜んでる』と思っているかどうか、です。
タイミングを重視して、私が『今褒めて!』と言うと、『いい子!』と頭を撫でたり、顔をつかんでむぎゅーとしたり。
これ、これー!
その時の犬の表情をよーく見てくださいね。
犬、喜んでますか?
ほとんどの犬は、人が上から伸ばした手から頭を避けてませんか?
むぎゅーとしたら逃げようとしてませんか?
そうなんです。
これ、全然犬は嬉しくない=全然褒められてる気がしない、なんです。
それよりも大好きなおやつを一つ口に放り込んでもらえる、おもちゃで遊んでもらえる、の方がよっぽど嬉しいはずです。
もちろん何が報酬になるかはそのわんちゃんによって違います。
でも報酬を与えた時の犬の反応、報酬をもらってからの次の行動を見れば、それが犬の報酬になったかどうかわかります。
報酬になっていれば、次にその行動をとる頻度が増えます。嬉しかったからまたやろうと思う訳です。
ね、人の「褒める』を押し付けないで、犬が「ほんとに喜んでるかどうか」を指標に、かつタイミングよく褒めてくださいね。
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